ポーションのエコパッケージ化 開発秘話
メロディアンでは、環境負荷低減のため、プラスチック量を減らす取り組みを行っており、『ポーションの中身の量はそのままで、ポーション容器のサイズを従来よりも小さくする』という挑戦を行いました。
検討には、約3年半かかりました。
容器のサイズ設定の苦労
まず、『中身がポーション容器から漏れない最適な深さ』を設定するために、機械の検証テストを約1年間繰り返し実施しました。テストには、最低でも約5時間の準備作業が必要で、商品の生産が終わった後の隙間時間の週末や休日を利用して、何度も検証を行いました。
容器の強度・フタのシール強度設定の苦労
ポーション容器のサイズを小さくし、材質の厚みを薄くしても、容器がつぶれたり、フタが剥がれたりしないようにするために、容器の強度やシール強度(圧着強度)は同等にする必要があります。ポーション容器の厚みを0.01mm単位で試作を行い、実際の機械で繰り返しテストを行いました。全てのサンプルの容器の強度・シール強度の測定を実施して、最適な条件を設定しました。
また、商品を製造する工程や商品を運ぶ工程で、破損の発生が起こらないことの検証も含め、半年以上の検証を繰り返し実施しました。
特に容器は時間経過とともに劣化する可能性もあるので、評価期間は非常に長い期間が必要になります。数十種類のパターンをあらかじめ設定して、生産終了後にサンプルを採取して検証しました。
段ボールサイズ、袋サイズの設定
容器サイズを小さくすることで、袋サイズ、ダンボールサイズを小さくすることができますが、単純に小さくするのではなく、トラックへいかに多く積めるかを考えた設計を試みました。
各商品の入数に合わせて、多く積めるダンボールサイズを設計し、それに合わせた袋サイズを1mm単位で検証し、サイズを決めています。
袋包装後にポーションがつぶれないことを確認、その後、段ボール梱包した後でもポーションがつぶれない形にしました。
サイズダウンには、様々な苦労がありましたが、工場全体で問題に取りくみ、乗り越えることで今日の安定稼働と環境負荷の低減に繋がっています。